1918年 開道50年記念事業 ③
開拓の成果が総結集 全道全国から2万6000点
スマホやインターネットはもちろん、ファックスも、電話ですら限られ場所にしかなかった大正初期に、北海道でこれだけの博覧会を準備するのにどれほどの苦労があったでしょう。この博覧会が起点となって、道民は長い間、博覧会に対して特別な思いを抱いていました。間違いなく北海道の発展に大きな役割を果たした開道50周年記念博覧会──折りを見てもっと調べていきたいです。
■動物舎
水産館の裏手には牛馬、豚、鶏などの家畜を集めた共進会場が設けられていました。
動物舎
乗用馬コンクールで一等賞を受賞した「第四西川号」
■東京館
東京館
いとう呉服店出品
扇子その他出品
■石川館
石川館
陶器類
■新潟館
新潟館
織物類
■芸能館
芸能館
札幌の芸妓の共演
札幌の芸妓の園芸
楽天会一座の奇術
■第2会場 工業館
第2会場は札幌の北1条西4丁目に設けられました。工業館が唯一のパビリオンですが、この建物は恒久的な物産展示会場として建てられました。「本館内には北海道における工業界の精華を集め光彩の陸離たるものあり」。2600点の展示品が並べられました。
工業館
工産物発達実物統計塔 工業統計グラフを立体化したシンボル展示
家具類
■第3会場(小樽) 水族館
第3会場として小樽に「水族館」が設けられました。「第2埋め立て地」に設けられましたから、現在の小樽水族館とは直接のつながりはありません。いまの「小樽水族館」は昭和33年の北海道博覧会「海の会場」を引き継いだものです。
水族館
水族館水槽
屋外水族放養池
【写真出典】
「開道五十年記念北海道写真帖」1918・開道五十年記念北海道博覧会協賛会
【参考文献】
「開道五十年記念北海道博覧会会場案内」1918